鍼療所開業当時の集客法③

鍼療所開業当時の集客法③

開業当時の苦労話、前回のつづきね。今回は当時試した広告の話。

ポスティングもしましたよ。全然効果がない。電柱広告もしましたよ。それも効果ない。郵便局なんかの広告もしたけれど、全部ダメ。町内会の回覧もやったけど、効果ない。

で、今までやった広告は効果がなかった。今みたくね、SNSなんて無いから。あの当時、やれることは一応、金使ってやったんですよ。だけど、効果がなかった。

結局、何が一番効果があるのか、っていうと・・。

やっぱり人づたえ。それが一番

ようするに、バスの広告やったり、いろんなことやっても、それほどの効果はなかった。かけたほどの広告費は回収できない。駅の看板は高すぎて・・藤沢で一番高いから、出せない。何十万も出して効果ないだろって。

だから、広告ってのは効果ないだろ、ってのが体の中にあるわけ。そしたら何に頼るの?っていったら、やっぱり人伝えなんです。

交渉力は、いろんな人との交渉で身につける

当時は今みたくスマホ見てパッと来る時代じゃないから。電話だったんです。だから、電話帳の広告でかくしようかな、とかね。今はもう、電話帳の広告は一切載せてないです。だから、電話帳の広告で僕の存在を知ることはない。電話帳には一切載ってない。

当時は電話帳に広告を大きく載せたんです。ただ、電話帳に載せるのに、NTTは結構、規制がいっぱいあるんですよ。それを交渉しながら、なんとか自分の載せたいようにもっていって。

交渉力って、私は一切サラリーマンやっていないんだけど、こういうところで覚えたの。まともに相手の言うこと聞いていたら、こっちが思うようにできなくなっちゃうから。だから、モノを一つ買うにしても、メーカーとの折衝にしても、そういうところで覚えたんです。自分にとって、すごく勉強になりましたね。

勘じゃないんですよ。こうしたらうまくいかないから、じゃあどうしたらいいか、っていろんなことやるわけです。

当たって砕けろでうまくいかないから、そのときは別の方法をやるわけです。常にその方法をやるわけです。そして、うまくいったらうまくいったなりに、それをどうしたらもっとうまくいくかを考えるわけです。

患者さんを獲得するために往診もやった

患者さんを獲得するためにも、交渉するわけです。「いやー、患者さんなかなか遠くて、行けないんですよね」なんて言われたら、「あ、じゃあ 僕行きますよ」なんて言って。診療が終わったら行って、夜中帰ってきて。その地域で紹介されたら、その地域回って、帰ってくるのは夜中の1時2時。

往診をやっていたんです。患者さんを獲得するために、何でもやろうと動いていたんです。若いから、体力あったからできるんですよ。それこそ、とんでもなく遠くまで行きましたよ。でも、体力はあの当時よりも今の方があるんじゃないかな?鍛えているからね。

常に前進。後退はない

私は、いろんな仕事をやっていたんです。鍼灸だけじゃ食べていけないから。最初開業して、鍼灸だけじゃ食っていけないから、いろんなことをやったの。家族5人、食わせないといけないからね。

操体法もやったし、栄養学もやったし、徹底的に勉強したんですよ。それで、ホテルで会議やったりね。いろんなことやりましたね。

でもね、常にね。前進。後退はないね。

でもね、私も、食べれない時代、収益が悪い時代はありましたよ。
本当はいいかっこして行きたいじゃないですか。今だったらシルクのスーツで行けるけどさ。ウールのスーツしかないしね。靴だってさ、いやーイタリアの靴履きたいな、って思っても、履けないじゃないですか。だから、甘んじて1万円の靴履いて我慢するとかさ。
やっぱり、いいかっこしたいな、と思ったら、ビジネスをうまく立ち上げないとね。