頭鍼療法による脳神経疾患の治療法

頭鍼療法による脳神経疾患の治療法
脳神経疾患ていうのは、脳の犯された方の反対側の上肢、下肢に障害が出ますよね。

これは、先生たちも多く扱ってご存知だと思いますけれども。

どうしても麻痺した方は、血流も悪いし、筋肉も硬くなりますね。

まず、発症してすぐは、治療に来てくれない。大体が、病院に行って、リハビリやって、治らないで出てきて、 来られるんです。その時には、すでに筋肉は低下している。車いすだと全く足が動かなかったり、腕も動かなかったりする。麻痺したままなんですね。手を広げよーっていったって、開かない。

でも、頭鍼療法は面白いんですよ。

鍼を打つと、手が開くんです

診断をしますでしょう?出た1番強いところに鍼を打つんですよ。

私の経験ですけど、手を握ったまま全く離れない方が、フニャッと柔らかくなるんです。20年ぐらい手を握ったまま、手が洗えなかったってた人がですよ。自分では開けられないんです。でも、開けてあげるとフニャッと、いともたやすく手が開くんです。こういう経験をすると、先生たちは驚きますよ。こういう方法って、おそらく他にはないんですよ。

どんどんどんどん症状がよくなっていく

肩が固まっているのが、腕が上がってきて、手を挙げられるようになるんです。自分の麻痺した手で、頭をかくことができるようになるんです。てことは、お風呂でシャワー浴びたりとか、頭を洗うことができますよね。今まで片手でだったのがね。それから、お箸が持てるようになったりする。

歩行も、ま足で歩行してますけれど、足首がきちっと底屈背屈ができるようになる。そうすると当然、歩行が楽になります。最初からいっぺんでなくとも、車椅子だったのが、立って、装具を付けて歩いたり、杖をついて歩いたり、できるようになるんです。だんだんだんだん、歩行器から一本の杖で歩くことができるようになるんです。

そうなるまでにどのくらいの期間かかるかというと、脳の犯された場所と、麻痺の仕方でも違います。年齢の違いというよりは筋肉量ですね。筋肉量の低下しちゃった人は、時間がかかります。けれども、筋肉が多い人だと早い。脳出血なんかで意外と早く来られたら、まだ筋肉はそれほど落ちてないんですね。そういうときに鍼治療をされると、驚くほどの回復力を示します。

なるべく、一本の鍼で効果を上げてみたい

そのために、私は栄養状態を見るんです。難病の方、パーキンソンの方なんかもね。そのとき、顕微鏡で血球を見るんですよ。添加物や、アレルギー反応を見てみるんです。生の血球と乾燥した血球、両方見るんです。そうすると、その方の生活が非常によく血液に出ているんです。

いつも栄養状態が悪い人やネガティブな人は、血液の血球がギザギザしているんです。ところが、健康な人、いつも気持ちが前向きな人、いつも感謝の心を持って明るいことを言っている人は、血球がきれいなんです。

患者さんを指導をしながら、そういうことをライブで見せていく。そうすると、その人が変わっていくんです。どんどんどんどん相乗効果が出ます。

だから、不安とか、恐怖とか、怒りとか、悲しみとか、そういうものを持たせないような指導も、頭の鍼をするだけではなく必要だと考えています。