せっかく治療しても効果の出ない理由⑤治療効果に期待していない
- 2016.10.11
- 施術と信頼関係づくり
治療院に通われてもなかなか効果が出ない理由、５つ目です。
期待していない方に期待させる
鍼って１番、副作用もないし非常に良い効果が出るんですよ。そこを、こちら側が指導をして納得してもらって、それから治療するんです。けど、それをしないで、ただやってるだけだと相手は、もう期待していないから。１回で、もう来なくなっちゃうんですよ。
だから、その人をいかに惹きつけるかっていうのは「期待させちゃうこと」なんですよ。期待できますよ、って。あなたは目標をどうしたいの？って。ちゃんと話を聞いて、目標設定をさせて、治療計画を立てて。
あなたの目標より、もうちょっと高いところを私はできると思いますよ、って言って、やってあげるんです。なるべく、こちらに期待させるんです。先生たちも大変でしょうけれど、患者さんていうのは意外と「いやあ、鍼じゃあ治らないよ」って、そういうのが多いんです。
だから、実際、日本で鍼灸っていうのはもう、どんどんどんどん下がってきて受療する人が減ってきているじゃないですか。それが現状ですよね。
期待させてくれるところに人は行く
そういう人たちはどこへ行くか？っていったら、免許がないような整体とかに行ってるわけですよ。なぜ整体に行くの？っていったら、やっぱり期待させてくれたり気持ちよかったりするんでしょうね。
何も資格がないんだけれど、そういう人に我々国家資格を持っている人たちは患者さんをとられているわけです。患者さんが何でそんなところに行くの？っていったら、やっぱりそっちに期待しちゃうんですね。鍼じゃあ治らない、って期待されてないわけですよ。
だから、我々の啓蒙活動だとか、それから来られた患者さんにちゃんと納得してもらうような説明。これは大事ですね。
期待を裏切らない「技術」「話し方」「納得できる説明」が大事
期待を裏切らないことは、もちろん大事です。期待を裏切らないような、それだけの技術と話し方。それから患者さんが本当に納得できるような説明が必要ですね。やっぱり「インフォームドコンセント」っていってね。「十分な説明を受けた上での同意」ですね。これをしないといけないでしょうね。