一般の鍼治療と頭鍼療法の違いは?
- 2016.09.27
- 施術と信頼関係づくり
鍼治療といっても、いろいろあります。
鍼治療っていったら一般的には身体に刺す治療がありますね。もちろん、その中で診断方法は皆違います。西洋医学的なやり方をするところもあれば、ツボをとってやることもあります。
一般の鍼治療と頭鍼療法の違い
普通は大体、服を脱いで身体に刺しますね。もし腰が痛かったら、それに関連するいろんなところに鍼を打ちます。
ところが、YNSA藤沢総体鍼鍼所の頭鍼療法っていうのは頭だけの治療です。だから、服は脱がない。一般の鍼治療は寝てやりますが、座ってやります。その違いが大きいですね。
なぜ、私は頭だけの鍼にしたか?
なぜ、私は頭だけの鍼にしたか。【患者さんのいろんな訴えっていうのは、要は全部脳でしょう?】っていうことなんです。
例えば、足・膝が痛かったり、手が痛かったり、肩が痛いとか五十肩とか、それは症状なんですね。症状を一生懸命に追っかけたって根本的な治療にはならないんです。そういうことをやってるのは要するにブレイン、脳ですね。脳が司令塔ですから、脳がやっているわけです。
だから、例えば「足踏まれて痛い!」っていうのは、踏まれたのは足だけど脳が感じてるわけじゃないですか。脊髄を介して脳に「足が痛い」って感じる。だから、脳が症状を起こしているんですよね。その症状を起こしている根本原因の脳にアプローチして、診断をして、そのポイントに打つんです。
だから、ツボじゃないんですね。ポイントなんです。ポイントにアプローチしてあげる。そうすることによって改善される。早い人だったら、たったの1回でいいんです。
頭鍼療法の実例
1. 即効性
例えば、ぎっくり腰なんかでも、あっという間に痛みが取れます。反応が出てるところに的確に打ってやれば、数本の鍼でも立ったり座ったり「歩いてごらんなさい」って言っても、何ともなくなっちゃいますから。「え?」っという位。
ですから、すぐ確認ができるっていうのがいいんです。寝て鍼を刺すと全部抜いて起きてそれから確認でしょ?ところが、お洋服は着てますから。例えば、待合室とかに行っても全然問題がなく、歩いたり動かしたりして確認ができるし、前屈の屈伸とかやっても問題ないわけですね。
鍼は取れないから、途中でトイレに行きたい人は頭に鍼を刺したままいける、ということなんです。そこが大きな違いでしょうかね。
2. 安全性
あと深くは刺しませんでしょ?だから、障害が起きにくい。頭は頭蓋骨で守られていますから鍼が入らないんですよ。せいぜい1ミリ入るかどうかです。だから、非常に体の中では安全です。
こないだのあるドクターと話していたとき「そうだよなぁ、頭が一番安全だよなぁ」ってその先生も言ってましたけれど。本当にそうなんです。一番安全な場所に刺すから安全。